グラフィティフォントを検索すると、サンプルの壁が返ってきます。どれも別の言葉、別のサイズ、別の色です。それでは何ひとつ比べられません。そこでこのガイドでは逆のことをします。TextStudioのグラフィティフォントジェネレーターで「Style」という一つの言葉を9つのグラフィティレタリングスタイルで描き、画像から画像へ変わるのはスタイルだけ、という状態にしました。描かれている文字がアルファベットなのは、これらのグラフィティのプリセットに日本語の字形がなく、グラフィティはラテン文字で書くのが基本だからです。
以下のサンプルはモックアップではありません。すべて実際のレンダリングで、どれを開いても言葉を自分の名前に置き換えてダウンロードできます。ただし、スプレー缶の代わりにはなりません。これは画面、スケッチブック、キャンバスのためのレタリングであり、合法的な壁の前に立つ前に作品を構想するためのものです。
1. タグ(ハンドスタイル)
すべてはタグから始まります。一続きの速い動きで、一色で名前を書くものです。塗りも輪郭線もなく、ストロークそのものしかありません。ライターがこれをハンドスタイルと呼ぶのは、絵よりも署名に近いからです。そして、隠れる場所がない分、自分のものにするのに最も時間がかかる部分でもあります。

向いている用途:作品へのサイン、ステッカー、SNSのアカウント名など、デザインされたというより書かれたように見せたいもの。読みやすさには注意してください。ハンドスタイルは見知らぬ人に読ませるためではなく、見分けてもらうためのものです。
2. スローアップ
スローアップはその次の段で、特徴は経済性にあります。輪郭線に一色、塗りに一色の二色、丸みのある文字で、1分ほどで描き上げます。定番は黒い輪郭線に白い塗り。わずかな時間で広い面を覆えるからこそ生まれたスタイルです。

向いている用途:力強いタイトル、Tシャツのプリント、サムネイル。遠くからでも読めるのは二色というルールのおかげなので、三色目、四色目を足したくなっても我慢しましょう。それはもうスローアップではなく、ただの散らかった絵になります。
3. バブルレター
バブルレターは、スローアップの形を親しみやすくしたものです。ふくらんで、つやがあり、たいていは色鮮やかで、塗ったというより空気を入れて膨らませたように見えるハイライトが付いていることも多くあります。グラフィティは楽しそうだと言われるときのスタイルがこれで、ライターでない人が使っても失敗しにくい、いちばん扱いやすいスタイルです。

向いている用途:誕生日カード、子ども向けのコンテンツ、遊び心のあるブランディングなど、幅広い相手に向けたもの。バブルレターは小さくしても読めるままで、このリストの中では珍しい長所です。
4. ストレートレター
ストレートレター、シンプルスタイルとも呼ばれるものは、誰にでも読めるグラフィティ文字です。まっすぐで、粒がそろっていて、輪郭線が整っていて、平らな3Dの縁が付くことも多くあります。ライターは、腕前を見せることより名前を伝えることが大事なときにこれを使います。クルーのロゴや店の看板の大半を支えているのもこのスタイルです。

向いている用途:ロゴ、見出し、ポスターなど、見知らぬ人が一秒で読み取らなければならないもの。スタイルを選びかねていて、しかも文章が理解される必要があるなら、これが無難な答えです。
5. ブロックバスター
ブロックバスターは空間を支配するために作られています。巨大で、角ばっていて、分厚い文字。たいていはスプレーではなくローラーで塗られ、重い3Dの押し出しが言葉を建築物に変えます。二色、装飾なし、すべては量感のためです。

向いている用途:バナー、アルバムのジャケット、幅があって重量感の要るもの。余白を与えてください。狭い場所に押し込まれたブロックバスターは、唯一の取り柄を失います。
6. ワイルドスタイル
ワイルドスタイルは最も深いところにあります。文字が組み合わさり、そこから矢印が伸び、バーや連結部が文字から文字へとつながって、最後には文化の外にいる人にはほとんど読めない言葉になります。それも狙いの一部です。1970年代の終わりに現れ、今でもライター同士が互いを測るものさしであり続けています。

ここではツールにできることを正直に見ておきましょう。ワイルドスタイルジェネレーターを使えば、角ばって絡み合った見た目が一瞬で手に入ります。ポスターやサムネイルには本当に役立ちます。ただし本物のワイルドスタイルは、特定の一語のために一文字ずつ描かれるもので、その部分は今も紙の上で、何年もかけて手で行われています。レンダリングは完成品ではなく、出発点のスケッチとして使ってください。
7. クローム(シルバー)
クローム、あるいはシルバーは、メタリックシルバーで塗って黒い輪郭線を付けたスローアップです。棚に並ぶ中でいちばん安い塗料で、壁を覆うのにいちばん速い手段でもあります。だからこそ、妥協ではなく一つのスタイルになりました。グラデーションの塗りが、本物の金属のように光を受けます。

向いている用途:色を使わずに高級に見せたいもの、音楽のジャケット、スポーツウェア。クロームは暗い背景によく合い、明るい背景には合いません。塗りと紙面が同じグレーになってしまうからです。
8. ドリップ
ドリップは文字の形ではなく仕上げであり、上のどのスタイルにもほぼ足すことができます。本物の垂れは、缶を一か所に長く当てすぎたときに起きます。描かれた垂れは、スプレーペイントだと伝えるための意図的な合図です。うまく使えば動きが出ますが、どこにでも使うとフィルターのように見えます。

向いている用途:音楽のアートワーク、ストリートウェア、ハロウィン。ルールは一つ、垂れは下の縁からだけ落とすことです。文字の上から出ている垂れは間違いに見えます。重力はそう働かないからです。
9. ステンシルとスプレー
ステンシルはストリートアートのもう半分です。切り抜いた形の上からスプレーし、ノズルが残す粒子とオーバースプレーがそのまま残ります。文字そのものはたいてい素朴です。質感が仕事をしているからです。このリストの中で最もグラフィック寄りで、グラフィティライティングの文化からは最も離れたスタイルです。

向いている用途:抗議のポスター、ジン、手で刷ったように見せたいもの。文字の形はシンプルに保ってください。込み入った文字のステンシルは縁が失われます。
タグからワイルドスタイルへ
これらのスタイルはメニューではなく梯子で、どのライターも同じ順番で登っていきます。タグが最初に来るのは、時間以外に何も必要としないからです。スローアップは二色目を足して1分かかります。ピースはフルカラーの色数、背景、そして何時間もの作業を足します。ワイルドスタイルはその頂点にあり、そこでは文字が名前を語るのをやめ、技量を語り始めます。

そのスタイルが梯子のどこにあるかを知れば、どれだけの視覚的な重さを持つのかが分かります。グラフィティタグジェネレーターの出力は、ピース全体の隣に置けばいつでも薄く見えます。それはタグの欠点ではなく、署名と壁画の違いそのものです。
グラフィティ文字の各部
選ぶだけでなく自分で手を入れ始めると、用語が意味を持ってきます。ここに挙げる部分はどれも、エディターでは別々の設定項目だからです。

- アウトライン。 文字の形を決める輪郭線です。壁では最後に描かれ、ピースを読めるものにしているのはこれです。
- 塗り。 内側に入るもの。ベタ塗り、グラデーション、模様など。塗りを変えれば、文字に手を触れずに雰囲気が変わります。
- フォースフィールド。 言葉全体の周りを外側にずらしてなぞる二本目の輪郭線です。ピースを壁から切り離す働きがあり、平坦なレンダリングを塗られたように見せる最も速い方法でもあります。
- ドロップシャドウ。 文字の後ろにずらして置いた暗い複製で、フォースフィールドと同じ仕事を反対側から行います。
- 背景。 壁、レンガ、紙、あるいは無し。画面上では透過背景がいちばん役に立つことが多くあります。自分の画像の上に言葉を載せられるからです。
一つの言葉、6つのスタイルを並べて比較
隣り合わせに並べると、違いは理屈ではなくなります。タグはインクが最も少なく、度胸が最も要ります。スローアップとバブルレターは部屋の向こうからでも読めます。ブロックバスターがいちばん幅を取ります。ワイルドスタイルは、読むのに努力が要る唯一のスタイルです。

グラフィティスタイルの選び方
- スタイルではなく、読む人から始める。 見知らぬ人がその言葉を読まなければならないなら、ストレートレターかバブルレターを使いましょう。相手がすでに名前を知っているなら、ワイルドスタイルやハンドスタイルも選べます。
- スタイルを面に合わせる。 横長にはブロックバスター、正方形にはスローアップ、縦長にはタグが合います。
- 五色より二色。 このリストのスタイルはほぼすべて、時間の制約の中で生まれました。その制約こそが形を与えています。色を足すと、たいていスタイルが消えます。
- 小さくして確かめる。 レンダリングをサムネイルの大きさまで縮めてみてください。バブルレターとブロックバスターは生き残ります。ワイルドスタイルとドリップは潰れて団子になります。ポスターなら問題ありませんが、アプリのアイコンでは致命的です。
- ふさわしい場所で使う。 デジタルアート、プリント、衣類、スケッチ、合法的な壁、依頼された壁画。他人の所有物に描くことは、レタリングがどれだけ美しくても、ほとんどの国で器物損壊にあたります。
- 技術は盗んでも、名前は盗まない。 他のライターのタグを真似することは、この文化が唯一許さない行為です。スタイルは受け取って、自分の言葉を書きましょう。
よくある質問
タグ、スローアップ、ピースの違いは?
時間と色数です。タグは一色で、数秒で終わります。スローアップは二色、丸みのある文字で、1分ほど。ピースは色数をそろえ、背景も作る本格的な制作で、何時間もかかることも珍しくありません。
最も読みやすいグラフィティフォントは?
ストレートレター、次いでバブルレターです。どちらも文字の間隔が均一で、文字の形が閉じています。ワイルドスタイルは、設計上いちばん読みにくいスタイルです。
これらのグラフィティフォントは商用利用できますか?
ダウンロードするスタイルごとのライセンスを、ほかのフォントと同じように確認してください。レンダリングそのものは自由に使えますが、ブランドを背負うロゴには、自分の目で読んだライセンスがふさわしいものです。
グラフィティのフォースフィールドとは?
ピース全体の外側をなぞる追加の輪郭線で、たいていは対照的な色を使います。文字を壁から浮き上がらせる働きがあり、デザインを仕上げる最も速い方法の一つです。
グラフィティの文字が平坦に見えるのはなぜ?
ほとんどの場合、輪郭線と塗りはあるのに、その後ろに何もないからです。ドロップシャドウかフォースフィールドを足し、スタイルが許すなら3Dの押し出しも加えてください。グラフィティフォントを丸っこい書体から分けているのは、奥行きです。
自分の言葉で書いてみる
スタイルを選び、名前を入力し、塗りを変えて、決める前に二つのバージョンを並べて比べてみてください。このレタリングの比べ方が気に入ったなら、同じやり方はタトゥーのレタリングスタイルにも当てはまります。そちらでは、小さいサイズでの読みやすさがさらに重要になります。TextStudioのグラフィティジェネレーターを開いて、自分の名前が壁の上でどう見えるか確かめてみましょう。